素敵な大人女子を目指す大人女子養成講座
本日は、手紙について。
最近では、手紙をしたためる機会も少なくなってきていますが、手紙にまつわるお話でも。

手紙を頂いた時に、白紙が1枚添えられていたという経験はないでしょうか。
これは、たまたま2枚重なって入ったというわけではありません。
その理由については諸説あるようですが、
「離縁状(三行半)や果たし状など歓迎すべきではない事柄の内容は一枚ものであったことから。」
「返書を求める場合、受取人の方でわざわざ用紙を調達してもらうのも恐縮なので。」
「1枚で終わってしまったけれど、もっと書きたいという気持ちがあった」という気持ちを表すため。
などと言われています。
昔の紙は、人の手で漉いた和紙ですから、今の時代とは比較にならない程、貴重なものでした。
一度手紙として使った後も、メモや手習い用として真っ黒になるまで使いまわしたそうです。
現代では、資源の無駄という意見もありますので、白紙を添えるか添えないかは各自のご判断でされてください。
だた、そういう意味が込められているというのは、知っておいてもらいたいものです。
何気ない心遣いに奥ゆかしさを感じますね。